INTERVIEW

キャスワークス・ジャパン合同会社 様
オーバーコミュニケーションこそ成長の鍵―チームの文化を創るチームビルディング
VRチームビルディング Hotel Homicideを導入いただいたキャスワークス・ジャパン合同会社代表の山本様にインタビューをさせていただきました。

- 企業名
- キャスワークス・ジャパン合同会社
- 業界
- 医療機器・デジタルヘルス
- 参加人数
- 18名
- 導入サービス
- VRチームビルディング Hotel Homicide
- ご担当者様
- 職務執行責任者 山本 雅史様
- インタビュアー
- 株式会社Teamie 代表取締役社長 納土 哲也
チームの個性が引き出される瞬間―VR×チームビルディングの可能性
今回、チームビルディングを実施された背景について教えていただけますか?
(山本様)もともとオフサイトミーティングを予定していたのですが、その企画を進める中で、社員から「せっかくなので、チームビルディングをやりたい!」という提案があり、実施することになりました。
(納土)御社の社員の方からのご提案だったのですね。
(山本様)そうなんです。彼女たちは海外で働いていた経験があり、そこで多くのチームビルディングを体験し、その価値を実感していたのだと思います。
私自身も振り返ってみると、これまでにいくつかの企業の立ち上げや黎明期を経験する中で、チームビルディングの一環として、バレーボール大会などのスポーツイベントを開催したことがありました。
特に、立ち上げ当初はチームがさまざまな個性を持つメンバーの寄せ集めの状態だったため、一体感を高めるために、こうしたチームビルディングの活動が必要だったのです。
(納土)スポーツやアクティビティを通じて、チームで同じゴールに向かって取り組むことで、関係性が深まりますよね。
(山本様)そうですね。業務外の活動を行うことで、普段の業務では見えにくい、それぞれの個性を知ることができます。それが結果的に職場のコミュニケーションを活性化させるのだと思います。
その人の特徴を知るという意味でも、こうしたイベントは非常に有意義ですね。
(納土)今回のチームビルディングでも、皆さんの個性がよく表れていましたよね。
(山本様)本当にそうですね。特に、VRゴーグルをつけると、それぞれの個性がより分かりやすく表れていました。とにかく動き回るメンバー、指示を出すメンバー、じっくり考え込むメンバーなど、さまざまで面白かったです。
ゲーム性やVRの没入感によって、参加者が真剣に取り組んだ結果、一人ひとりの本来の姿が引き出されたのだと思います。

VR体験が変えるコミュニケーション―信頼を深めるチームビルディングとは
VRチームビルディングを導入されてみて、いかがでしたか?
(山本様)非常に面白かったです。特に、VRチームビルディングを通じて、コミュニケーションの本質を体験できた点が興味深かったですね。
というのも、コミュニケーションの本質には、信頼関係が不可欠だと思います。本当の意味で信頼関係を築くためには、相手の本質を理解することが必要です。今回のVRチームビルディングでは、参加者が没頭することで自然と殻を破り、一人ひとりの本来の姿が引き出されました。その結果、コミュニケーションの土台となる信頼関係が構築されたのだと感じました。
(納土)確かに、普段の職場では見せる機会の少ない“本当の部分”を知ることで、お互いの関わり方が分かりやすくなりますよね。
(山本様)そうですね。会社やチームの文化を築き上げるためには、「オーバーコミュニケーション」、つまり「多すぎる」と感じるくらいのコミュニケーションが重要だと考えています。
必要最低限の情報だけを伝えるのではなく、そこに至る背景やプロセスまで共有することが大切です。そのためにも、お互いに“本当の部分”を見せ合い、信頼し合える関係を築くことが不可欠なのです。
(納土)最近ではテレワークの導入が進み、チャットやオンラインミーティングなど、最低限のやり取りだけになりがちですよね。
(山本様)だからこそ、対面とオンラインのコミュニケーションを上手く使い分けることが重要になります。特に、異なる文化を持つ人たちがチーム力を高めるためには、業務外でのコミュニケーションの機会を増やし、相互理解を深めることが大切です。
(納土)ちなみに、参加された皆さんからはどのような感想がありましたか?
(山本様)メンバーの反応はとても良かったです。VRを使ったチームビルディングという初めての体験だったこともあり、新鮮な驚きがあったのだと思います。

ただ、個人的に欲を言えば、あれだけの体験をしたので、もう少しディスカッションの時間を設けても良かったのかなと感じました。
(納土)本当にそうですね。先ほどお話しいただいた「コミュニケーションの本質」や「文化の形成」についても、ディスカッションの場があれば、より深い学びにつながったかもしれませんね。
成長するスタートアップと硬直化した大企業へ―VRチームビルディングがもたらす変革
どのような企業や組織に、このプログラムをおすすめしたいですか?
(山本様)大きく分けて、2つのタイプの企業や組織におすすめできます。
1つ目は、創業からの年数が比較的若いスタートアップ企業です。私自身も企業の立ち上げを経験しているのですが、組織が成長するにつれて、異なる文化や価値観を持つ人たちが集まるようになります。そうした環境でチームワークを発揮するためには、積極的にコミュニケーションを取り、相互理解を深めながら文化を形成していくことが重要です。
文化の衝突を解消するためには、先ほどお話ししたように「オーバーコミュニケーション」が欠かせません。そうした成長フェーズにあるスタートアップ企業には、特におすすめしたいですね。
(納土)だいたい何名ぐらいの規模になると、文化の衝突を感じやすくなるのでしょうか?
(山本様)50名程度からですね。そのくらいの規模になると、多様な意見が飛び交うようになります。異なる視点や価値観が企業の成長には不可欠ですが、それをどう融合させ、協働につなげていくかが、さらに成長を目指す上での重要な課題になってきます。
(納土)確かに、組織づくりやチームづくりにおいて、そうした課題を抱えている企業は多いですね。

(山本様)2つ目は、組織が硬直化してしまっている大企業です。規模が大きくなると、ルールに縛られて意見が言いづらくなったり、行動が制限されてしまったりすることがよくあります。
このVRチームビルディングは、一人ではクリアできないプログラムになっています。参加者は自然と協力し合う必要があり、それを楽しみながら進めていくことで、チームで挑戦する楽しさを改めて実感できるのではないでしょうか。
(納土)「チームで協力してチャレンジする楽しさ」を感じてもらうことは、とても大切ですね。チームの価値を実感する良い機会になりそうです。
本日は貴重なお話をありがとうございました。